さいげんりょく
逃げようとしてしまう。
苦手なモノは、忘れようとしかしない。
目を閉じて、再現してみる。苦手なモノほど、再現力を育ててみる。
苦手なモノは、脳の中で忘れようと働く。
記憶させようとしても、なかなか憶えられず、すぐに忘れてしまう。
記憶というのは、脳の中にしまうコト。
どれだけしまえるかが記憶力になるが、どれだけしまえたかを確認するのは難しい。
確認するには、もう一度出してみる必要がある。
出せなければ、記憶していてもあまり意味がない。
得意なジャンルならば、頭の中で思いだして楽しんだりする。
記憶は、思いだして勝手に想像して、自在に変化させ楽しむコトも出来る。
思いだすコトによって、更に記憶が強化され、取り出し易くもなっていく。
記憶するコト、思いだすコト、実際に記憶を取り出すコト。この3つの要素が、キーになる。
得意なジャンルであれば、この3つを難なくこなす。でも苦手だと、おそらく3つとも、殆どしない。
苦手な場合、どうすればイイのか。
そこで再現力。これはそのまま再現するというコト。
憶えたそのままを、目を閉じて再現する。
この再現するというのは、記憶するコトと、思いだすコトと、記憶を取り出す3つの要素が含まれる。
とくに苦手なモノというのは、3つとも殆どしないので、再現をするコトで今まで使わなかったチカラを、自ずと使うコトになる。
使うコトで、能力は鍛えられるし、どの程度自分が出来るのかも、確認が可能。
しかも再現力は作業。苦手であっても、得意であっても、作業ならば誰でも出来る。
やればやった分だけ、身につくという保障もある。
記憶力や、賢さなどは、能力勝負。最初から差がついているコトで、イヤになってそのあと何もしなくなってしまう。
再現力は作業なので、能力勝負ではない。差はあるが、身につく保障はあるので、そのうち追いつく。
苦手なモノは、量を増やせばいい。
出来ないモノは、どんなやり方をしても出来ないと思われてきた。それは、能力、嗜好の差があるから。
でも、作業ならば万人に等しくイヤな行為。しかも、時間をかければ、その努力が裏切るコトはない。
絶対の保障がある。この発見は大きい。しかも3要素がセットになっているので、煩わしくもない。
やってみると分かるが、今まで使わなかった所が活動しているのが、手に取るように分かる。
そして、そこが活動するコトにより、今まであった壁が比較的簡単に乗り越えられるようになっている。
記憶と思いだしと、取り出し。この3要素を含む再現力。
憶えたあと、そのままを再現する。最初は少ない量から、そのまま再現。
徐々に再現する量を、増やしていく。作業なので、とても苦痛。でも、身につくコトは保障されている。
記憶力でもなく、能力でもなく、得手不得手でもないやり方を、新たに提案したい。
再現力は、3要素。記憶し、思い出し、取り出す。その鍛錬を毎回する作業。保障がある苦痛なら、やる価値アリでしょう。