まいごのすゝめ
大人はならない。
学習している。
大人は迷子にはならない。学習しているから。
子供の頃は、迷子の状態。生きるか死ぬかの、切迫した状態。
そうならない為に、親にしがみつく。
しがみついている間に、学習を繰り返し、いつの間にか迷子にならなくなる。
学習により大人になり、迷子を卒業する。
それで良いと思いがち。
でも、本当は大人になっても迷子になった方が良い。
新しい世界に飛び込む時は、誰でも迷子になる。
その世界ゴトのルールやカタチは、目新しいモノばかり。それは学習していかなくてはイケない。
それまではずっと迷子。迷子を恐れて、自分が今居る世界に留まりたくなる。
逃げ込みたくなる。
それは学習しないのと同じ意味。大人になっても、学習はしたい。成長したい。
大人になっても、迷子になり続けたい。
それは成長の証明。いずれ、迷子からは脱してしまう。いつまでも、迷子で居られるワケでもない。
ワケがわからない、迷子の状態。それで構わない。それこそ必要なコト。
迷子の状態の、切迫した状態の中で、しがみつく。このしがみつくことこそが、学習して身につける行為。
何でも構わない。ともかくしがみつきたい。その気持ちが、身につけさせる。
とても不安で、逃げたくなるが、迷子状態は保ちたい。その時にだけ、身についていくから。
分からないのは当然。恥ずかしいコトでもなんでもない。そこに居て良いのか不安になるが、絶対居るべき。
居続けるべき。迷子の状態を保ち、身につけていく。
分からない状態が、永遠に続くように思わせるが、それはない。でも時間はかかる。
子供からすぐ大人になれないのと一緒。同時に、子供のままで居続けられもしない。
いずれ大人になってしまう時が来る。迷子を卒業する時が来てしまう。
何も分からない子供時代が嫌だからと言って、子供を逃げるコトはしない。その必要もない。
同じように、迷子状態から逃げ出すコトは、意味がない。
迷って、いろんなモノにしがみつく。それが、学習して身についている証し。
迷子のすすめは、学習。大人になってからも挑戦を続け、迷子状態で居続ける。大人ぶるのを捨て、成長する方をを取ってみる。