いたみ
支配する。
逆らうコトが出来ない。
ヒトの行動は、痛みに支配される。痛みに逆らうコトは、出来ない。
厳密に言うと、逆らうコトは可能。
ある程度なら、みんな逆らって生きている。
でも、度を越して逆らっても、良いコトはない。痛みは、死に向かっている印でもあるから。
壊れて傷ついた時に、痛みは感じる。
生きようとするなら、度を越した痛みに逆らって、良いコトなど無い。
痛みは、生きていこうとするチカラ。そして、導きでもある。
痛みに沿って生きるコトで、導かれる。
痛みと言っても、その種類は様々。ほとんどは体の痛みだが、心の痛みというのもある。
心の痛みと言っても、脳だったり、自律神経の働きが、その正体。
でも、そうさせる仕組みはある。
おそらく遺伝子に組み込まれている。そして、それは子育てをする動物なら、仕掛けられている仕組み。
子供を育てるので、より複雑な思考が必要になる。
自分だけではなく、子供を守らなければいけない。かなり高度な、生きる戦略が必要になる。
カラダというのは、自分だけ。心というのは、自分以外の相手のカラダも含む。
心に痛みを伴うとは、自分以外の痛みも、共有しようとする働きかもしれない。
子育てをする動物から、その機能が生まれ、相手の痛みが心という受信機を通して、自分の痛みになるのだと思う。
そしてそこから、社会性というのも生まれたのかもしれない。
心の痛みというのは、自分の為ではなく、自分以外の為に存在する。
それは生きる為の戦略。生き残る為の仕掛け。
痛みは、戦略。カラダと心のそれぞれの痛み。自分と自分以外を大切にする仕組み。心の痛みは深く、広がっている。