こうそく2
全てが止まって見える世界。
弾丸の弾も、ほとんど止まって見える。
現実的には、不可能な光速の世界に、また浸ってみる。
弾丸の弾も、ほぼ止まっている。止まっているので、エネルギーも少なく威力もない。
というよりも、自分がエネルギーを持つ存在と言える。
本来、凄まじいエネルギーを持つモノが、エネルギーが無いと感じている。
とすると、やはり光速のモノは、更なるエネルギーを持っているコトになる。
重要なのは、認識できるかというコト。
アインシュタインの理論で、光速に近づくほどの乗り物に乗っている説明をよく聞く。。
この時、乗り物に乗っている人達の認識は、まるで通常と変わらない。
では、光速で動ける人間が居たとしたら、どう認識するのだろう。
おそらくは通常と変わらない。ただ周りが変わるだけ。起こる現象が変わるだけ。
自分を中心とすれば、認識は何一つ変わらない。
凄まじいエネルギーになっても、質量になっても、それは気づくコトはない。
それに伴って、周りが勝手に変化するだけ。
なので、この光速目線は意味がある。光速から見た世界を想定するコトで、今まで見えなかった世界がイメージ出来る。
空気も光速では動けないので、摩擦は大きくなる。すると空気も固体のように掴めるようになる。
高エネルギーの自分にとって、強いと想っていたモノは弱くなり、弱いと思っていたモノが強くなる。
気体も固体のようになり、自分が動けば、かなり間をおいて、衝撃波が四方八方に飛び散っていく。
光速の世界は、ほぼ止まっている世界。動いてはイケない世界とも思える。
なぜ光は一定の速度なのか、光と同じ速さで進みながら、考えてみる。
いや、光は速いだけで、他のモノも、遅いなりに一定の速度で動いている。
他のモノは、あらゆるモノの影響をうけて、減速していく。でも、光はほぼ影響をうけないのだと思う。
光が減速しない理由は、なんとなく分かった。ではなんで、最初からその速度なのだろう。
これも光と同じスピードで進みながら、考えてみる。
おそらく、光が生み出されるその瞬間に起因する。その瞬間に要因があると、考えられる。
それはなにか。正直言うと分からない。ただ、条件がありそうだとは言える。
光にならない状態があり、ある条件を越えると、光として放出される。
ある条件の限界値が厳密で、光の状態にしかなれないのだと思う。
1気圧で、水が100℃で水蒸気になり、水の状態でいられないように、光もその前の状態でいられないのだと予想する。
う〜ん。さすがに浅い知識で組み上げられているだけあって、原始人のような考え方ですね。
それでイイと思う。私は私なりに、考えを進める。科学は間違いの歴史。みんな真剣に考えて、間違え続けてきた。
間違いは悪くない。程度が低いだけ。そんなモノを恐れていては、楽しめない。
光速の世界は面白い。それを楽しみたいだけのコト。
光ファイバーは世界中に張り巡らされている。
止まって見える光の世界の中で、光ファイバーの中の光だけが、せっせと働いている。
光目線でいうと、あらゆる光は仲間。友達。孤独な光の世界を、共有出来る。
それはそれでなんとなく楽しい。自分のポジションが変わるだけで、世界は違って見える。
もっと遅いモノ達から見れば、人間も光のようにものすごいスピードで動いているのかもしれない。
光速2は、堪能。光の世界の側から見ると、まるで違ったモノ達が見えてくる。同じ世界でも、刻みの速度で、別物に変わる。