しりたがる
他の動物は、そこまでするだろうか。
動物目線でも、見てみよう。
どうしてヒトは、知りたがるのか。
クイズの問題を聞いてしまうと、答えまで見ないと気が済まない。
この感覚はなんだろう。途中で、放るコトが出来ない。
気になって気になってしょうがない。答えまで見ると、ホッとする。治まってくれる。
おそらく、問題を聞いた段階から、脳が動き出している。
答えを聞けば、脳は止まる。でも、答えを聞かないと、いつまでたっても脳は動き続ける。
このループの状態を、抜ける為に知りたいのだと思う。
動物はどうだろう。爬虫類あたりは、そんなコトあるのだろうか。
爬虫類の生活は、卵から孵ってから、捕食を繰り返し大人になり、生殖をして子孫をつくるの繰り返し。
気にすべきは、敵と獲物と、環境と、同種の異性のコト。
ヒトは、敵や獲物のコトは、生きている中でさほど考えない。それよりも家族を始めとする人間関係。
自分のポジション、楽しみなど、を気にしている。爬虫類とは、そういう所が違ってくる。
敵を気にしないでイイのは、大きい。敵を気にすると、いつでも気が張り、考える余裕など無い。
ヒトは、敵を気にしなくなってから、より知りたがる。
脳がループし続けても、敵を気にしないから大丈夫。じっくりと考えるコトが出来る。
もしも爬虫類でそんなコトをしていたら、すぐ敵に食べられてしまう。
脳の活動がループするというのは、ある意味ボーッとしているコト。他に余計なコトを気にしないで、没頭できるコトを意味する。
敵を気にしないというのは、知りたがる前提にはなる。でも、知りたがる答えとは言えない。
脳は、その大半は勝手に動いている。映像を処理し、脳をループさせている。
映像などは、意識してからでは間に合わない。その場その場で、勝手の脳が処理するカタチになる。
知りたいというのは、ヒトの欲望ではなく、脳の活動を止めたいのではないだろうか。
勝手に脳は動いている。意識してからでは間に合わないから。
そのヒトの意識など関係なく、脳というのは勝手に動くように出来ていると、想定される。
意識は上位にいるが、脳が勝手に動くのを止めるのは難しい。
生まれてから、ヒトは何も意識しなくても、脳が勝手に動いて処理してくれる。脳自体が、欲しがっている。
答えを欲するというのは、その脳の活動を、止めさせるモノ。そう考えるとシックリくる。
もし仮にそうだとすると、上手くすれば、意識しないでも、脳に処理させるコトが出来るかもしれない。
勉強などに応用すれば、意識しないでも、勝手に脳が処理してくれるようになるかもしれない。
でも、おそらくその内容を覚えるか、忘れるかは、そのヒトの意識の問題。
勝手に動いて、処理するまでは出来るが、覚えてはくれない。そこは、そのヒト自身にかかっている。
取捨選択は、意志の仕事。記憶するかどうかは、取捨選択。全てそのヒトにゆだねられる。
脳は取捨選択はしない。そこまでしたら、機械と同じ。ヒトは機械ではない。
知りたがっているのではなく、脳のループを止めている。ある意味脳に、振り回されているのかもしれない。
知りたがるは、脳。自分は上位にいるが、脳が勝手に動いちゃってる。勝手に動いてくれる脳や体の上に、自分は乗っかってるだけ。