あとから
下手なモノほど、置いてきぼり。
読者を、お構いなしで、先に行く。
上手いなと思うのは、読者を先に行かせて、展開が後から進む作品。
このブログを書くようになって、言葉で構成される文章に、いろいろと想いを馳せるようになった。
最初はどう書いたらいいか分からず、ひどい文章。
でも、書きながら、やり方を変えながら続けていたら、いろいろと分かってそれなりになったと思う。
触れ続けると、見えてくる世界がある。
気になっていたコト。面白い作品と、そうでない作品。なんとなく分かるようで、ハッキリとは分からない。
とても面白い作品がある。次の展開が気になって、どんどん読み進めてしまう。
読みながら、ああなるのかな、こうなるのかなと、あれこれ予想をしている。
それがとても面白い要素。読者に、予想する隙を作ってくれている。
つまらない作品の多くは、展開が早くて、読者を置いてきぼりしてしまう。
結局書き手が、早く展開をさせて、クライマックスに持って行きたがっている。
どうしても待てない。それが、差となっている。
面白い作品は、あえて展開させない。描写は丁寧にするが、展開は急がない。
じっくりと描写を重ねながら、展開を止め、そこで焦らす。焦らしている段階が、読者が自由に予想出来る隙。
ずっと気になっていたが、面白い作品とつまらない作品かは、そこで大きく別れる。
それが分かった。キッカケは昨日のブログ。お先にを書き終えた後、ぼんやり考えていた。
ヒトが受け入れる時の、先と後。ポジションが先にいる場合と、後にある場合の心境の違い。
それを考えていた時、今までずっと気になっていた今日のテーマに、フワッとぶつかった。
本来なら、ぶつかるコトのない要素。それが、近所まで考えを進めたコトで、ぶつかるコトが出来た。
探していたモノに、たまたま。これはとても面白い。意図しない発見。
あれやこれやと考えている時、とても無駄が多い。でもたまにコレがある。
意図していなかった答えに、たまたまぶつかる。おいしいオマケ。
このポジションの違い。お先かお後か。優位か劣位か。その違いが、まだいろんなコトに影響している予感がする。
それは発見し次第、このブログで発表させてもらうコトにする。
後からは、受け手本意。作品は、書き手だけではなく、読者との共同作業。読者に予想させ、さらにその上を行かなければいけない。