さいげん
世の中を入れる。
そして世の中を出す。
頭に一度入った世の中を、体を使って再現していく。
一言で言えば、マネる。でもそれだけではない。
いろんなモノを、頭に取り込む。それを、そのまま再現する。または加工して再現する。
そのまま再現するというのは、モノによっては難しい。
何も考えずに、何も持たずにでは、再現しても別物になってしまう。
レベルというか、段階がある。そのまま再現する為には、様々な分析や、訓練が必要。
分析や訓練で、的確に再現する。ポイントがズレず、ピタッと当てはまるほど、そのままに再現出来る。
このそのままに再現というのは、トンでもなく高い技術と、みんなが使うモノにはとても有効。
高い技術を、そのまま再現するのは難しい。それを出来るというのは、それだけで価値がある。
みんなが使うモノを、そのまま再現するのも、交流がスムーズになる。みんなが使うのであれば、身につけたい能力。
ただ、そのままではイケないモノもある。何よりそのままというのは、つまらない。
面白味に欠ける。この場合は、自分の頭の中で加工して、違うカタチで再現をする。
ヒトの頭の中は自由。そのままから、トンでもないモノまで生み出せる。
せっかくヒトに生まれたのなら、加工してトンでもないモノを生み出してみるのも良い。
再現するモノの全てがトンでもないモノだと、理解がし辛い。なので、一部ないしほとんどは、精巧に再現する。
リアルに再現された中に、トンでもない要素を混ぜるコトで、現実にはあり得ない面白いモノが生み出せる。
再現というのは、ヒトに許された最大の能力。さらに加工も出来て、無限に広がる可能性まで許されている。
そう思いだすと、自分のしているコト、他人のしているコトは、再現だらけ。
しかもその再現には、段階もある。上手いや下手で認識できる、再現のレベル。
ヒトは世の中のすべてを、再現しようとしているのだろうか。すべてを分析し、知り、再現していく。
精巧に再現する能力があるモノは、それを組み合わせて、破綻させるコトなく再現出来る。
とすると、ヒトはすべてを知った後は、新たな世の中をつくり出すのかもしれない。
加工して、破綻させるコトなく、精巧にこの世の中をつくり出す。それがヒトの最終的な仕事かもしれない。
再現は、世界。同じ世界かも、異世界かもしれない。新たな宇宙もつくれる。でもその時には、物質だけでなく、愛や心も混ぜていく。
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