えすかれーしょん

おもてとうら

おもてとうら

道はいくつも延びている。

選択肢は100万通りもある。

表の道が無くなった時、裏の道が見えてくる。

道は閉ざされる。よくあるコト。

仕方ないので、立ち止まって途方に暮れる。

表の道を諦めるまで、途方に暮れ続けている。

諦めたら、それなりの道が見えてくる。

決して、舗装された綺麗な道ではない。みんなが通る、大きな道ではない。

でも、その道より悪い道とは限らない。

気づかなかっただけで、通ってみたら結構良い道だったりする。ダレも気づかなかっただけの道。

裏の道。

分かりやすい表の道以外に伸びている、100万本もある道。

100万本もあるのなら、一つや二つの道が閉ざされても、たいしたコトない。

でも、ダレも通らない、舗装もされてない道だから、味方はいない。

理解もされないし、何より怖い。でも道は確実にある。

表の道が閉ざされなければ、ダレも通らない道。

だからこそ、そこにダレも見つけられない答えがある。

みんなが通る表の道は、安心はある。

でも目的地に辿り着けるかは、決まっていない。

目的地だけ分かっていて、そこに辿り着けない場合がある。

みんなと同じ道を進んでも、やはり辿り着けはしない。正直、その道ではない。

意識しないだけで、道というのは沢山ある。本当は、どの道を通ってもいい。

その道その道で、得られるモノは変わる。

こちらで得られても、あっちでは得られない。その逆もある。

とすると、表の道だけというのは、いろんなモノを取りこぼしている。

とてもモッタイナイコトをしている。最初は裏の道であっても、みんなが通れば表の道になる。

今みんなが通っている道であっても、最初はダレも通らない道。

最初は無限に広がっていた可能性が、次々に閉ざされていき、現在のカタチになる。

でも、本当は閉ざされてはいない。いつでも開いている。

一つの道が閉ざされても、次の道がある。その次もある。

それがダレも通らない道なら、その道を拓いていく役目が来たというコト。

保障はない。道なんてそんなモノ。ただ進むだけ。ダメなら引き返すだけのモノ。

表と裏は、何も違わない。道はあとから出来るモノ。一つダメでも、違う道が沢山待ってくれている。

-えすかれーしょん