すてーじ
いつでも同じ場所。
違う場所に、行くワケではない。
ステージが、上がっていくという考えがある。
別の場所に上がっていくという、楽な考え。
でも、実際にそんな楽なモノはありえない。
変わっていくのは、自分の状況だけ。
場所は何も変わらない。同じ場所のまま。
自分の中で、何かを脱いでいくのとも違う。
どんどん着ていくワケでもない。
イメージ的には、違う服を着ていく感じ。
違う服なので、とても違和感がある。
それでもその服を着続けなければという、強い想いが湧き上がる。
今までの自分でいてはいけない。その強い想い。
最初はそうなっている自分を演じているだけ。うわべだけの変化。
それでも自分が変わるので、見えてくる世界も変わる。
同じ場所でも、自分が変わるコトで、違って見える。
そしてそれまでの自分が、とても恥ずかしく思えてくる。
服を着るのと同じ感覚。いつでも、元に戻ってしまう危険性を秘めている。
その危険性がよく分かるからこそ、強い想いで変わろうとする。
見え方は変わるが、元の見え方でも見えている。
同じモノを見ても、複合的に見えるようになる。
ステージが上がっていくという、楽な自己満足ではない。
いつでも元に戻ってしまう危険性を感じながらの、自己努力の継続。
なるというより、ずっとしていく。
ステージは、怠惰な考え。意識しつづけて、違和感を自分のモノにしていく。繰り返し、心持ちを着替えていく。