ひとのくるしみ
わかりえない。
本当の気持ちは、分かりえない。
他のヒトの苦しみは、まるで分かるコトが出来ない。
自分の苦しみも、ヒトには伝わらない。
どんなに推測しても、話を訊いたとしても、本当のところは分からない。
でも、分かる場合がある。
それは同じ思いを、経験した場合。その苦しみを経験した先輩ならば、分かるコトが出来る。
残念だが、経験したコトがない場合は、分かるコトを諦めるしかない。
本当に理解できる先輩が、助ける。
でもそれは案外難しい。
苦しみは、自分の中でわだかまりとして、残ってしまっているコトが多い。
同じ苦しみを味わっている人を助けるコトは、また嫌な思いに触れなければイケない。
その大きな壁を乗り越えていく、必要がある。
壁を乗り越えるには、経験者であるコトを出しやすい環境が、必要になる。
世の中で、苦しみをリストとして、コレクションしてしまえばどうだろう。
いろんな苦しみを味わうというのを、前提としてそれを共有するシステムを作ってしまう。
苦しみのコレクションなので、いろいろと集めたい。
時代によっても、状況によっても、いろんな苦しみがある。
場をつくって、一括にリストにしてしまえばいい。
苦しみを味わっているのは、自分だけではない。沢山の先輩がいて、味方になってくれる。
それはとても安心させてくれる。
うちひしがれていても、同じ経験をしたヒトがいる。それは、大いなる救いになる。
ヒトの苦しみは、共有すべき。リストをつくり、コレクションする。苦しみも経験として大切、隠さなくてもイイ。