ぬりつぶせ
恨みたくもなる。
それで他人を攻撃して、自分も傷つけてしまう。
ありがとうで塗りつぶす。
君臨しようとすれば、敵をつくる。
蹴落として、攻撃して、のし上がっていく。
と同時に、自らも傷つけてしまい、いつでも緊張状態にさらされている。
攻撃はこわばり、全身を緊張させ、呼吸も浅くさせる。
血流も細くなるコトで、酸素も栄養の補充も、足りなくさせてしまう。
それは体や精神を、蝕んでいく。
体にも精神にも不調がなければ、何も変えなくてもイイ。
ただ、どうしようもなく辛くなった時は、ありがとうで塗りつぶしていく。
とても嫌なモノ、恨みたくなるモノ、苦しみの元となるモノに、ありがとうでシールしていく。
とてもくやしいコトではあるが、ありがとうは弛めてくれる。
こわばりがとれ、呼吸も深く、血流も増す。体中の補充が充分になされて、体も精神も回復していく。
ありがとうと言われるコトも、言うコトも、意識して増やしていく。
おそらく現代はそれが足りない。現代病と言われるモノには、ありがとうの量を増やすコトで改善される。
ありがとうが増えれば、あたたかく、やさしい空気が流れる。
ありがとうと言うのは、釈然としないかもしれないが、強引に塗りつぶしていく。
自分の中にある、過去のわだかまりも、ありがとうで塗りつぶしていく。
記憶の中の、苦しい想い出、嫌なコト、辛いコト、くやしいコト、納得いかないコト、全てありがとうでシールする。
すると、本当の意味で、忘れるコトが出来るようになる。自分の中の闇が、取り除かれていく。
さらに、ありがとうと言う言葉は、堕落をまねかない。
プラスや弛みは、堕落をまねくコトが多々あるが、ありがとうだけはそうならない。
ありがとうを言って、自分や誰かが浮かれてしまうコトはない。
ありがとうを言われるように意識すれば、向上するコトはあっても、堕落するコトはない。
許しもあり、かなり使い勝手の良い言葉と言える。
それだけ言っていれば、良いコトばかりであるなら、使わない手はない。
自分の為にも、他人の為にも、ありがとうを増やすコトは、好ましい。
釈然とせず、くやしいが、嫌なコトにもありがとうと言えれば、あらゆるコトを喰らうようになれる。
それはとても強い状態。全てにありがとうと言えれば、最強になれる。
塗りつぶして、暖める。自分も他人も、ありがとうで良好な状態に持っていく。愛するより、ありがとうの方が、日本人にはあっているかもしれない。