がす
燃料が足りるだろうか。
玉突きのように、負担が移動していく。
原発の代わりに、ガスタービンでの発電が増えるコトが、予想される。
夏場の電力が、とても足りない。
原子力の穴を、他のエネルギーで埋めなければイケない。
ガソリンや軽油も、地震の為に製油所が壊れ、生産が減少している。
とすれば、ガスでの発電に頼るコトになる。
しわ寄せは、被害の少なかったガスに行き、今までにない程の需要が考えられる。
天然ガスは、比較的潤沢に国内でも採れるモノではあるが、混乱が生じるのは間違いない。
ロシアからの、ガス提供の提案があったが、それもお願いする状況になるかもしれない。
はたして、原子力の穴をガスが全て埋めるコトが出来るのだろうか。それがとても心配。
ただ、今回のこの状況はエネルギーというモノを、考えるには良い機会かもしれない。
産業革命以前は、人類はさほどエネルギーを使っていなかったように思う。
火をおこして光と熱を得ていた程度だと、思われる。
それが照明器具と、機械化によって、とんでもなくエネルギーを使うようになってしまった。
よく聞く言葉に、“昔に戻ればいい”というモノがある。その通りかもしれない。
昔はこれほど、エネルギーを使っていなかった。
いろんなコトを、身の回りにある機械がやってくれる。夜中でも明るく照らしてくれる。
機械がどうしても必要な場合もある。でも、少しくらいは人化しても良いのかもしれない。
電源を消すのは、機械を眠らせるコト。少しくらいそれでも良いのかもしれない。
とはいえ、機械の中にドップリと浸かってしまっているこの生活、なかなか手放せない。
ならば優先順位だけは、つけておきたい。
消費電力も考えながら、手放せないモノと、ガマンできるモノを、優先順位をつけておく。
エアコン、冷蔵庫、テレビ、PC、照明、扇風機、ビデオ、電子レンジ、掃除機、洗濯機など、切れないモノから順位をつけたい。
あとは生活の工夫。どうすれば快適に暮らせるのか、様々なアイディアを、出し合う。
今年の夏を乗り切るのは、最大の課題。去年と同じというワケにはいかない。
状況はヒトそれぞれで、ケースバイケース。それぞれに必要なアイディアが欲しい。
知恵の見せ所と言える。知恵と、人化と、人力と。
この夏はどういう生活になるだろう。不便でも、風流にすごしたい。そう思う。
ガスは、足りるだろうか。暑くても、その中の良さを味わっていきたい。不快を、風流にしてしまいたい。