ふっこう
手に負えないモノ。
小さい完璧を、積み上げ続ける。
復興はとても難しい。あまりにも、広範囲すぎる。
いっぺんには、到底出来はしない。やろうとすれば、質が落ちてしまう。
求めるべきは質。高い質。
そうはいっても、広範囲で高い質の復興など、まるで無理というしかない。
とすれば、小さく区切るコト。その中で、完璧と言える質まで、高めていく。
実際に物事をはじめると、沢山の壁にぶち当たる。それをひとつひとつ手探りで、越えていく。
この時、量が多ければ、その壁を越えるなど不可能になる。そういう理由で、小さく区切っていく。
それはあまりにも小さい区切り方。それでもいくつも越えなければイケない壁は、現れる。
対象があまりにも小さいので、それならば、どんな壁であっても、越えるコトが可能になる。
その小さな区切りで、完璧と言えるモノが出来たなら、同じほどの区切りで次を整備していく。
場所や状況が変わると、やらなければイケないコト、越えなければイケない壁が新たに出てくる。
その時も小さく区切っていれば、対応出来る。
たとえ小さくても、ノウハウはどんどん蓄積されていく。そのうち、どんな状況にも対処出来るようになっていく。
さらには、くり返すゴトに、スピードも上がり、一度期に出来るコトも増えていく。
手に負えなかったモノが、いつの間にか出来るようになってしまう。
もしも小さく区切らなければ、出来ないまま。さらには、質も低いまま長引いてしまう。
復興は、小さく区切る所から。手に負える範囲で、試行錯誤していく。ノウハウをたくさん編み出したい。