はじまり
大人は無駄と思う。
それは遊びから。
すべては、遊びから始まる。
実にはならない、ふざけの中から生まれる。
今ある文明の元をたどれば、ほとんどのモノは遊びに行き着く。
遊びは、本質からは外れる行為。そういうワケで、大人はあまり良い顔をしない。
同時に、新しい世界に足を踏み入れている事実もある。
遊びは自分で楽しいと感じ、勝手に進めていくモノ。
それを見て、同様に楽しいと感じた者が続くコトで、次に繋がっていく。
自分が面白いと思ったコトを、よくない顔をするヒトも居て、同じように面白いと感じるヒトも居る。
今までの世界から、新しい世界の間を結んでいるのが、遊び。
理解出来ない行動をする人が居たら、それは新しい世界の中に居るのかもしれない。
その新しい世界は、とても沢山のヒトに影響を与えるかもしれないし、少数だけのモノで終わるかもしれない。
始まりはそんなモノで、傍から見ればタダの変わり者としか映らない。
現在これだけの文明があるというのは、どれだけ変わり者がいてくれたか、と考えてしまう。
新しい世界へのトビラは、実は至る所にあるのではないかと思う。
みんなトビラに気づかないだけ、開けようとしないだけ。
変わり者を否定するコトはない。彼らがいなければ、この文明の恵みには、ありつけていなかっただろうから。
始まりは、遊びから。理解などは出来ないが、新しい世界のトビラが広がっている。それを過去が証明している。