もちすぎる
本当に必要だからとは、思えない。
おそらく守りの意識、それがそうさせる。
買い占めに走る主婦たちも、隠蔽する東京電力も、持ちすぎているように思う。
こういう状況下では、本当に必要なヒト以外持つべきではない。
パニック状態から、買い溜めをしてしまっている。
阪神大震災の時の相田みつをさんの言葉、”うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる ”がまるで生かされていない。
同じ過ちを、またくり返している。
この災害で、東京電力の対応も、持ちすぎているように思う。
計画停電の実施にしても、東京電力は何かの判断で、行ったり見合わせたりしている。
その何かというモノは、東京電力だけが持つべきではないように思う。
みなで共有し、公開し、そして電力注意報や、電力警報などにして伝えればいい。
どうやら東京電力だけが、リアルタイムで電力使用量を知るようなシステムに、なっている。
どこまで行けば計画停電をするのか、これを越えると注意報、これを越えると警報、そして供給が上回れば大停電。
みなで共有した方が、対応がしやすい。
どういう電化製品が、電気を喰うのか。どう使うべきか。
さらには電力注意報の時と、電力警報になった時に、どの電化製品の電源を切るべきか。
それをみなで共有すれば、制御出来る。
東京電力が持ちすぎる為に、利用者が自由に使いすぎて、逆に不便を強いる結果になっている。
原発の問題もそうで、情報を持ちすぎる。いつでも東京電力のフィルターがかかって、情報は出てくる。
もう、これは世界の問題であり、一企業が持つ領域を越えている。
すでに世界的な人災になっている。それなのになぜ東京電力は、隠蔽するのだろう。
隠蔽をするのは、あるべき自分の体裁を保つ為。正直に公開してしまうと、その体裁が保てない危険性がある。
つまりは保身。東京電力の保身の為に、情報は隠蔽され、次々危機は生まれてくる。
やはりこれも、守ろうとする意志。自分を守ろうと、してしまう行為。
自分を守るというのは、目先の狭い範囲だけで判断する、場当たり的な行為。
大局を見れば、行ってはいけない方向に進んでいる。それなのに、まったく気づいていない。
現在の状況は、非常事態。自分を守る為の方向に、進んではイケない。
東京電力は、これまで”安全です””大丈夫です”だけを言ってきた。もうどうやら、その段階にはない。
もう東京電力だけが、持って良い段階は過ぎている。いつまで持ち続けるのだろうか。
大惨事になると決まってはいない。ただ、持ちすぎて大惨事になったならば、それは明らかに人災。
そしてその被害をこうむるのは、罪のない人々。
事が大きい程、持ってはいけない。持つほどに状況は、悪い方に向かう。
持ちすぎるのは、保身。その身勝手さは危険。更なる悪い方向に誘われている、行ってはいけない。