えすかれーしょん

ことば

ことば

何を持って、話せているだろう。

あまりにも日常に使いすぎて、わからない。

コトバは、どの段階で話せていると言えるのだろう。頭の中で、何が行われている。

他の国のコトバとなると、途端にわからなくなってしまう。

自分の国のコトバは、何の不便もなく、使えているというのに。

その間には、何があるのだろう。コトバを喋る上で、何をしているかを、追求していく。

生まれたばかりでは、コトバを喋れない。それなりに沢山のモノを踏まえて、喋るコトが出来るようになる。

その踏まえたモノとは何だろう。すっかり忘れてしまっている。

ともかく、日本語から解明をはじめる。

小さな子供たちは、発見するゴトに指を差して、そのモノの名前を呼ぶ。何度も、同じ名前を。

そのモノと、それにつけられた名前を、確認しているのだと思う。映像と、名前が合わさって記憶されていく。

幼い頃には、全て身近な事柄に対し、言葉を聞きそして話していく。

見て聞いて感じるコトと、コトバを一致させる作業を行っている。

幼い頃のコトバは、限定されているが、とても基本的で重要なモノばかり。

そして小学校で文字を習う。今まで音声だけだったモノの名前が、文字という視覚的な記号も付け加えられる。

音声と、記号の一致。そして実際のイメージ、さらには空想のイメージまで、広がっていく。

実際のモノと、そこにつけられた名前を、音声と記号で結びつけていく。

あとは細々したルールに沿って、修正をし、さらに音声と記号を覚えて、言葉を話せるようになる。

言葉を話すとは、結びつける行為。そのモノと、音声と記号を的確に段階に沿って、結びつけていく。

では、他の国の言葉を覚える時は、どうなるだろう。

生活の中で、共通するモノは多い。でも、その名前が全て違う。そう考えていい。

とするならば、再度結びつけをする必要がある。

まずは身近なモノから、触りながら、その名前を幼い子供のように、何度も口に出してみる。

コトバは名前で、言葉を覚えると言うコトは、モノと名前を結びつける行為。

結びつけるには、触りながら。イメージと共に結びつけをしたい。

家にあるモノ、全て結びつけられるように出来たならば、基本で重要な所は押さえられた証拠。

手で触れながらであれば、思い出す時もスピーディに、すんなり出てきてくれるハズ。

そのあとで、記号とモノとを結びつけていく。

結びつける記号は、少しずつ。一学年で覚える漢字が決まっているように、コトバも一定ずつ結びつけていく。

それが出来てから、細々としたルール。おそらくルールは、一番最後になると思う。

この順番は、絶対に守らなくてはいけない。順番を間違えると、永久にコトバは使えはしない。

結びつけたコトバを並べて、話を構成している。物事、概念とその名前の結びつけが、覚えると言うコト。

まずは身近なモノから。電子辞書を使えば、そうめんどくさくもない。身近なモノを全て、その国のコトバにする。

出来る出来ないからは離脱して、より多く結びつけるだけでイイ。

コトバは名前。覚えるとは、結びつけるというコト。それは触りながら、確かめながらで、より身につく。

-えすかれーしょん