えすかれーしょん

じぶり

じぶり

DVDは持っている。

なのに、金曜ロードショーは見てしまう。

テレビで放映される、ジブリ作品は、どうして見てしまうのだろう。

作品は飽きるほど見ている。

DVDならば、中断はない。ただ、テレビであればCMで中断される。

普通に考えれば、家にあるDVDを見れば良いと思う。テレビでの放映は、見る必要はない。

DVDとテレビ放送と、中身は同じ。それなのに、なぜ見てしまうのだろう。

そのカラクリを、突き止めてみたい。

DVDならば、好きな時に見るコトが出来る。テレビは、局の都合で放映される。

どう考えても、自分で所有して好きな時に見た方がイイ。テレビの優位性は何なのだろう。

テレビは、同時に沢山のヒトが視聴している。それだけは間違いない。DVDは、バラバラ。

視聴の共有性は、DVDには全くないと言っても良い。

とすると、求めているのは、共有性。テレビで得られるのは、共有感。

あらゆるモノを、所有出来てしまう時代。好きな時に楽しめる、バラバラな時代。

欲しているのは、共有感なのかもしれない。バラバラでは、人に話づらい。

その話題に、温度差が生まれる。これでは、あまり楽しめない。

同じ作品を、同時に見るコトで、同じ気持ちになれる。同じ話題を、温度差無く話せる。それを楽しんでいる。

そう考えれば、ジブリ作品をテレビで見てしまうのも、頷ける。

バラバラの時代だから、共有感を求める。そう考えると、それは商売にも繋がるようにも思う。

たとえば、ブログよりもツイッターの方が、同時性が高く、共有感も高い。

フェイスブックも、仲間意識の中で行われるので、共有感が強いかもしれない。

ニコニコ動画などのコメントも、共有性はあるが、一方的だったり批判だったり、今ひとつ入り込みづらい。

共有性には、より友好的で、双方向のやり取りがあった方が、好ましい。

とすると、さん付けの徹底や、声保存などは有力に思える。

同時性を作るには、熱が冷めない程度の時間で視聴を打ち切る、”寿命”要素も欠かせない。

バラバラの時代に、求められているのは共有感。それを組み込むコトで、新たな商売が出てくるように思う。

ジブリは、同時に見て楽しい。好き勝手は、自由でいいけれど、共有感が無いだけ、楽しさは大幅に失われてしまう。

-えすかれーしょん