えっせんす
どうしても、ダラダラになる。
どれだけあっても、足りなくなってしまう。
物事のエッセンスを、しっかりと抽出して、その手の中におさめればいい。
ヒトに何かを伝える時に、どうしても長く、ダラダラとした説明になってしまう。
自分ではもっと短く、的確に伝えられると思っているのが、そうなってはくれない。
誰かに伝えるというのは、とても難しく、収まりをつけるというのも、とても難しい。
その二つを同時にしなければならないとすると、物事のエッセンスを、しっかりと抽出しておくしかない。
抽出は、削ぎ落としの作業。そのモノの真の姿を洗い出す。
真の姿を洗い出すというのは、骨の折れる作業。
出来る限り多くのモノを集め、その共通点のみを残し、あとは捨てる。
残ったモノが、そのモノのエッセンス。
エッセンスを手に入れるコトが出来れば、ダラダラしないでよくなる。それは区切るコトが出来るから。
そのモノを掌握できているので、そのエッセンスを手の平に、留めるコトが出来る。
ダラダラは、手に負えていない証拠。エッセンスのカタチに出来たなら、その手から逃さずに済む。
あとは必要に応じて、ふりかければ出来上がり。
実際には、エッセンスだけにすると、次から次へ話が移りすぎて、慌ただしくなってしまう。
エッセンスを踏まえた上で、全体の空気感も、調整する。
エッセンスのカタチに抽出。手に負えなかったモノが、自在に操れる。それはまるで魔法。