いんちき
未熟の範囲の中。
悪気がないと仮定する。
インチキな商売が、世の経済を救うかもしれない。
インチキと言っても、騙す為のモノや、パクリは含まない。
ここで言うインチキは、未熟の範囲に入っているモノ。
客から見ればインチキだが、本人は至ってマジメ。そういう類のモノ。
就労を考えてみる。機械化が進むほどに、生産効率が上がり、人手はいらなくなる。
商品は沢山生まれるが、そこに携わり、働くヒトは少なくて良い世の中になる。
この方向性は、後戻りできない。一度転がったなら、もう元には戻らない。
ヒトは就労しなければ、お金を得るコトが出来ない。就労が唯一の道と言える。
お金を得たヒトは、お金を使ってくれるお客になる。
もしも、就労できないヒトが増えれば、お客も減るという事態に陥る。
機械化やシステムが進んでも、より多くの人が就労出来るやり方を、考えなくてはいけない。
就労が減れば、お客も減り渋くなる。それは避けていきたい。
とするならば、商売の裾野を広げるしかないと思う。
もっと新たな商売。もっといろんな商売を、芽吹かせていきたい。
ただ、現代は高い質が求められる。新たに出来た商売は、どうしても質は低くなってしまう。
これを、どうにかしなければ。ある程度質が低くても、最初の内は成立するようなシステムを。
全てにAランクを求めるが、本当にそうでないといけないのだろうか。
Aランク以外でも、沢山のランクが存在して良いように思う。全てが高品質であるコトを求めれば、新たな商売は生まれにくい。
最初から質が低いというコトを前提にして、販売するエリアは作れないだろうか。
悪気はないが質は低い、インチキのレベル。
ワケあり商品というのが、ヒットを飛ばす世の中。正直に、何が足りないかを宣言すれば、消費者も安心できる。
未熟なインチキ商売でも、どこが至らないのかハッキリと宣言すれば、成り立つように思う。
そして、そこは新たな商売が生まれてくる。おそらくとても楽しい場所と、想像できる。
新たな商売が出来れば、就労も増える。質は、成功し始めてから、向上させていく方式。
インチキ商売は、未熟を宣言する場。正直から安心は生まれ、成功すれば就労も生まれる。客が増え、また就労は増えていける。