えすかれーしょん

おさきに

おさきに

譲る。

譲れない、自分に気づく。

お先にどうぞと、ヒトに譲る。

それが出来ない。つい自分が自分がと、せっかちに動いている。

そこまでする必要はない時でも、染みついてしまった癖は、なかなか変えられない。

自分が、先に行きたがる。

他に譲るコトを、どうしてさせない。そこに、張り詰めた自分が居る。

のんびり肩の力を抜けばいいモノを、強ばって許さない。

あまりに厳しく、融通が利かなすぎる。

せっかちではなく、のんびりの自分もこさえたい。のんびりなら、お先にどうぞと言える。譲れる。

強ばった肩の力も抜け、大きく深い呼吸になる。

何に対して、自分はそこまで、融通を利かせられないのだろう。

おそらく譲るコトが、損だと信じている。

いつでも得をしていないと、気が済まない。目先の得に、全てが巻き込まれている。

目先の得を捨て、目先の損を拾う。それだけで、楽になる。

あえて、自分がしてこなかった、損を拾うという行為をしてみる。

本当に損をするなら、しなくてもイイ。ただ、さほどの損でなければ、拾ってみる。

お先にどうぞ。損はするが、ナニかが洗われ、晴れていく。たまには、それもイイ。

-えすかれーしょん