こわす
兵器の仕事。
家も、道路も粉々になっていく。
兵器達は、何を壊せばその役目を、果たせるのか。
最終的には、言いなりにしたい。
家が壊れれば、住む所を失う。生活できなくなる。
沢山の命も、瞬間に絶え、一帯が粉々に混ぜられる。
それで何が得られるだろう。それにより死の恐怖を、渡すコトをする。
死の恐怖を贈れば、言いなりにしやすい。
なるほど、沢山の死は、言いなりにさせる為に必要なエサとなる。
他人ゴトなら良いが、自分がそのエサに変わる可能性も、カゲに潜む。
さて、聖戦だろうが、侵略だろうが、兵器がするお仕事は死を沢山作り、それをエサとして言いなりにするコトだと言える。
最初のうちはみんな他人ゴトなので、譲らない。でも死が、かなり酷い数積み重なって、自分のコトとなる。
その時、トップがやっと動き出す。そうとう死が積まれないと、動かない。
言いなりにしたいというのも、決まり切っている。兵器のお仕事が、死を作るコトであるのも決まり切っている。
ならば、トップはそれを踏まえて、起こる前に対応してもいい。
言いなりと、死を作るのは共通項。どこの国もその共通項は同じ。
ならば、対策は死が作られる前に、とるべき。死が作られてからでは遅い。なぜなら、生き返らせるコトは無理だから。
とすると、一人でも死ねば、トップは無能。仕方のないモノを除いてだが、無能は言い過ぎではない。
言いなりにしたいのウラを見る。そのウラ側に、アプローチする。
共通する部分。誰にも共通しているので、分からないコトはない。その人間のいやらしい、内奥を潜っていく。
相手ではない、自分の中へ潜る。言いなりにしたいモノの正体を、自分の中から突き止める。
それは優越感。そこに居るのは、ヒトから奪ってでも、自分が得をしたい、自己愛。
そのマヌケで小さな自己愛を、自分の中でさらしてやる。
自分の中のマヌケで小さな自己愛は、他の誰もが持つモノ。それをさらけ出してみる。
実は、オレも言いなりにしたい。と。
そして、他のヒトひとりひとりも、言いなりにしたい欲望はあると。その自己愛からくる欲求が、平凡であるコトを、さらしてみる。
兵器は可哀想。壊すお仕事など、辞めさせたい。壊すべきは、マヌケな自己愛を隠している、自分の壁。