えすかれーしょん

すごい

すごい

とってつける。

本当は、何一つ知らない。

知らないので、凄いという言葉をつけておく。

つけておけば失礼にならない。

知らないコトだらけ。としても、普段は別に、問題にはならない。

それが、普段と違う世界に入り込んでしまうと、話は変わってくる。

知らないコトだらけ。何も知らないと思えるほど。

その時には、凄いを連発するコトになってしまう。まるで、凄いという言葉にすがるかのよう。

断言や特定から一番遠い表現で、大まかになんとなくで埋める。

凄いを連発する毎に、自分の薄さを痛感する。

凄いではなく、素晴らしいという表現なら、どうだろう。

どこが素晴らしいと問われた時、返せなくなる。凄いは、かなり投げっぱなしで、打ち切りの表現。

薄い人間にとっては、かなり使い勝手の良い、言葉のよう。

ヒトとヒトとのつきあいでは、それなりを演じないとイケない。おそらくみんな薄い。

それを隠していかないと、成り立たない。ヒトとのつきあいの中で、凄いという言葉が、不足を補填してくれる。

いつでも大活躍。凄いという言葉で、救われまくり。凄いは、相手に合わせようとする、背伸びの技術。

-えすかれーしょん