ちりょう
病んでいる。
助けて欲しいと、懇願する。
治療されたいなら、治療する方にまわる。
病んでいるのは、自身とは限らない。社会かもしれない、環境の可能性もある。
とても苦しくて、誰かに助けて欲しいと願う。
それならば、治療する側にまわる。それは助けるサイド。それで自分が助けられる。
この治療は、医学とは違う。重なる部分もあるが、もっと情や社会的な治療のコト。
痛みを知る自らが、治療する側にまわるコトで、自分が救われていく。
それは自分にも、生活圏が許されるから。居場所が、確保されるから。
その人を助けるだけでなく、同時に自分も助けられる。
痛みを知らぬモノには、分からない。
誰も助けてなどくれない。
それならば、自分が助ける側になる。治療する側にまわる。
治療の糸口が、一筋の光になり、照らしてくれる。
人を助けるのと、自分が助かるのが、同時に進行していく。
社会に問題があるならば、同じ苦しみを感じているヒトは、多く潜んでいる。
厚い壁に、風穴を空ける。治療する側にまわり、助かりたい人を、解放していく。
待たずに、動く。助ける側になって、進んでいく。自分も助かる。その時自分たちの存在が、確立される。