えん
後ろが前に。
東が西に。
円の動きは、前に進んでも、また元に戻る。
後ろにいたハズでも、前にいるコトになる。
せっかく前に行ったのに、戻ってしまうのは、もったいない。
ではあるが、同時に始めから、またやり直せる。
一つの方向に行っただけでは、あとは死を待つだけ。廃棄される消耗品。
円の動きならば、また復活できる。
現状のモノは、一つの方向が圧倒している。それだけで構成されていると言っても、言い過ぎではない。
であるから、消耗されてそれで終わる。
そこに居る時は役に立つ。良いポジションにも居る。
でもそれは一時。いずれそこから陥落して、廃棄されるコトになる。
もしも永遠に続けたいなら、円の動き。始めに戻るその動き。
それはポジションを失う。そしてまたポジションを得る、繰り返し。
良いポジションは、明け渡す。これが円の原則。
しがみつけば、一つの方向。その先は、廃棄される運命。
円は、めぐるコトで、均衡を保つ。ヒトはしがみついて、均衡を壊す。この均衡の壊れた世界。そう、それがヒトの世界。