やま
登りたい。
登れば、上にあがれる。
どうして山に登るのだろうか。
それは登りたいから。
登れば、その分上にあがり、そのご褒美として、登っただけの景色が楽しめる。
それがあるので、辛い思いをして登る。
辛い時は登っている。
辛くない時は、停滞している。もしくは下っている。
山を登った時のような、景色のご褒美はないかもしれない。
それでも、辛ければ登っている。
山にはなぜ登るのだろう。たしかに、景色のご褒美はある。ならば、ロープウェイでも良いし、ヘリコプターでも良い。
でもそれでは、本当に山を登った気がしない。
結局、頂上や景色というのは、おまけに過ぎない。山に登るのは、辛い思いをして、登る実感を得る為。
辛い思いと、上に行っている実感を、味わっている。
ヒトは、辛い思いをした時に、実感を感じる。生きていると感じている。
さらには、辛い思いは実際にヒトを成長もさせる。しっかり登って行っている。
楽な方に行きたいが、辛い思いをしないと、登れないコトも知っている。
辛い時は、登っている。気づきにくいが、登っている。
山は、ヒトのチカラで、ヒトを上に移動させる。辛さがなければ、ヒトは止まる。上がりたければ、辛い方へ。