とうさく
引きずられる。
引力に引きずられる。
素晴らしいモノほど、その引力は強い。
その素晴らしいモノから、抜け出すのは非常に難しい。まるで似たものが出来てしまう。
似せるつもりが無くても、似てしまう。違うモノを作ったつもりでも、同じようなモノが出来てしまう。
盗作というのも、ほとんどそれだと思う。本人は違うモノを作ったつもり。
それがとても似てしまう。
冷静にみれば、それは盗作というコトになる。
素晴らしいモノから、抜け出してオリジナルを作るのは、とても難しい。
よほど強い力が必要になる。
そうでなければ、盗作の領域から、抜けるコトが出来ない。
その素晴らしいモノから広がっている、盗作になってしまう領域は、案外広い。
では、どうすればイイのだろう。
ひとつには、他にも沢山知って、盗作にならない領域を確認する。
盗作の領域から出れば、盗作といわれるコトはない。その領域を外すように、作っていく。
もう一つは、ゼロから作るコト。土台を素晴らしいモノにしては、似てしまうのは当然。
土台から作っていく。ゼロから考えて、想像して作っていく。
そうすれば、もし同じようになっても、違うルートを通って違うモノにするコトも出来る。
ゼロから作るというのは、とても広い範囲から考えて行くコト。無限のルートから、カタチ作るコト。
一つのルートがダメでも、方向転換は容易なハズ。
ただし、クオリティは低くなる。無限のルートから作るので、カタチが出来るまで、相当かかる。
結局盗作というのは、その過程を踏まない行為。楽をして、クオリティを求めてしまう行為。
それがイケない。盗むコトがイケないというより、それだけの苦労をしていないのが、イケないのかもしれない。
素晴らしいモノは、苦労を重ねて作るモノ。楽な道は、全てインチキ。