とく
そこに動く。
ヒトはそこに動いてくる。
ヒトは得になる方に、動いてくる。
さて、得を作るには、どうすればいいのだろうか。
得と聞いて真っ先に思いつくのが、お金。お金を沢山手に入れられる方が、得となる。
お金で釣るというやり方はあるが、それ以外で得というモノがないか、考えてみる。
たとえば、お金で買えないモノ。
お金を手に入れるコトは得になるが、そのお金でも買えない。そうなれば、それはとてつもない価値を思わせる。
お金は、値段をつけて売るカタチにした時から、その対象になる。
ならば、値段をつけずに売る対象から外せばいい。その時には、必ず“お金では買えない”とつけておく。
そうすれば、それは価値を持ち、それを手に入れるコトは、得になる。
重要なのは、“お金では買えない”と宣言するコトだと思う。宣言するコトで、相手の頭の中で、イメージが出来る。
イメージさせるコトで、得だという感情が浮かびやすい。得をつくる為には、的確にアピールしなければいけない。
他に得はないだろうか。
現在は質の高いモノが、大量にコピーされる時代。とすると、逆に世界に一つしかないモノというのは、価値を持つ。
機械造りではなく手作りのモノ。これは世界に一つとなる。手作りのモノは、そのバラツキから、おのずと世界で一つとなる。
これも世界で一つを宣言する。”一つしかない”を宣言する。それで、それを手に入れるコトは得になる。
ナニかに参加する時はどうだろう。その場合は、参加できるヒトを、条件で制限する。それで、価値が出る。
誰でも参加できるわけではないとするコトで、特別になる。参加できるコトが、特別になり得に変わる。
得というのは、面白い。同じモノでも、イメージのさせ方で、ゴミにも宝にもなる。
ヒトはイメージ一つで、強く喰いつくもするし、興味を示さなくもなる。
モノはまったく同じモノ。違うのは、その背景のイメージ。イメージといっても、それは世界。
その世界の中で、モノは存在し、見せ方でまるで違った表情を見せる。
ほんのわずかひと言を加えただけで、得は作れる。ウソをつくわけではないので、遠慮は要らない。どんどん、特別なイメージをさせて、得を作りだしていく。それでヒトは動く。それで世界も動いていく。