えすかれーしょん

ひん

ひん

共存できるだろうか。

自由と。

品と自由は、共存できるだろうか。

品というのは、自分以外のヒトが受ける、印象を意識する行動。

自由は自分が、誰からも強制されないコト。

自分が強制されず、他人に与える印象を意識すれば、品と自由は共存できる。

一番難しいのは、納得。その人間が納得しないなら、それは半強制的にやらされている証拠。

品に対しての納得が居る。そもそも品がある状態というのは、とても窮屈。

その窮屈を自らやると言うのは、覚悟が居る。覚悟がなければ、出来ない。

覚悟をするだけの理由を、品に見つけなければ実現は不可能。

ではまず、品というモノが無いとすると、どうなるだろう。

品がなければ、あまり良い印象を与えない。幼稚で、頭が悪く見える。

かといって、品があったとしても、相手にも要求するようなモノなら、それも幼稚で頭が悪く見える。

品が良いというのは、そこに居て相手には要求しない。まるで空気のようになるコト。

まるで風のようになるコト。それは、風流などの言葉の一部にもあるように、自分を風にするコト。

究極は風。しかも主張する風ではなく、静寂の中にある風。林の中にいるような、呼吸も植物に合わせていく風。

植物の呼吸、静寂の中の風になれなければ、本当の品ではない。

相手に対しては半身で構える。半分は受けて、半分は相手の通り道を確保する。

半身にするコトで、風が抜ける。空間の自由度が上がる。

品は配慮の塊。相手のことを考えた、高度な振る舞い。

できないのならば、しなくても構わない。目指すモノが違うならば、やらなくても構わない。

品はやはり、納得して覚悟して、なっていくモノ。身につけるモノでもなく、配慮の塊として、究極は風になるコト。

植物の呼吸で、静寂の風になるコトを勧めればいい。細かいマナーや、作法など、何一つ要らない。空気のように、そしてまわりに対しての配慮をすれば、品の良い振る舞いになる。相手に嫌な印象は与えない。人の高度な振る舞いの究極は、空気、そして静寂の風。

-えすかれーしょん