ほっする
自分はどうだろう。
他のヒトはどうだろう。
現代のヒトは、何を欲しているんだろう。
苦しいとはいえ、それなりの生活は出来ている。
全てとは言わないが、ほとんどのヒトは3食、食事をするコトが出来ている。それでひもじさを感じはしない。
おそらく食べ物が欲しいというヒトは、少ないように思う。
無論とてもおいしい、グルメのようなモノは別とする。腹がふくれればいいと言う意味での、食べ物が欲しいというヒトは、少ないと思う。
モノも、それなりのモノが案外安く買える。それなりに揃っている。
遊びも、それなりに出来て、楽しめているように思う。そんな現代人は、何を欲するのだろう。
欲するモノはすでにあり、ある程度満たされてしまう。その中で次に欲するのは、どんなコトだろう。
おそらくそれは、今までの常識の中には無いモノ。
いや、今まであったモノでも、考え方がまるで別物になる気がする。
たとえば、自分を引き締めるシステム。
ある程度モノが揃うと、外側に向いていた興味は、内側の自分にシフトしてくる。
自分に興味を持った時、あまりにも自堕落な自分に気づく。モノが溢れると、自由になるコトも多くなる、するとおのずと自堕落になってしまう。
その時に自分を、引き締めていく。自分を締めたいと思う。
欲するのは、自分矯正かもしれない。
さらには、溢れるモノの中で良いモノを選んで紹介してくれるヒト。
同じモノでも、独特の視点と感性で紹介してくれる存在も、欲するかもしれない。
こう並べてみると、ちらほらと、それに近いコトは出てきている。やはりそれは実際欲している証拠だと思う。
小さな流れでも、いずれ大きな流れになる。その時は小さくても、上手に育てれば火はついていく。欲するモノを的確に捉え、上手に育てていく。そこに一つの、大きな可能性が見えてくる。道はまだ拓けている。行き止まっても、探せば道は伸びている。