やみ
未来は見えない。
過去も見えない。
未来も過去も、見えない闇。
全て闇の中にある。その闇を、少しずつ照らして見えるようにするのが、ヒト。
過去も闇になる。何も残っていなければ、何も分からない。ナニも見えない闇。
先人が文字などで残してくれたモノで、見えるようになる。
見えない闇ではなく、過去のコトが見えてくる。とすると、先人が残した文字というのは、光と言うコトになる。
見えない闇を照らしてくれる、光。ヒトが残す情報は、未来のヒトにとって、光になる。
では未来はどうだろう。未来は本来は見えない。
それでも、日々の生活の中で、同じような明日が来るので、近い未来はなんとなく想像がつく。
でもその先の未来はというと、想像の中の世界となる。
結局現代と、近場の未来と過去が、なんとなく見えるだけであとは暗い闇に包まれている。
スポットライトが当たった部分だけが見えるように、近場の未来と過去だけ、なんとなく見える気がする。
探っていくほどに、未来も過去も見えるようになる。闇だったモノが見えるようになる。
その探って知る行為は、光となる。
闇は自由だが、そのほとんどは真実ではない。可能性はあるが、真実を捉える選択は、あまり期待できない。
闇の中から、真実を捜しだし、見えるようにする。それこそ光を照らす行為。
ヒトは探し、見えるようになる。見えないモノは全て闇。闇は存在しているモノを隠してしまう。存在しても、無いモノとしてしまう。それを探し当てるのが、ヒトの仕事。そうやって見えるようになっていく。そうやって光が灯っていく。