りょうど
拡大したい。
昔から、拡大したがっている。
昔から、領土を拡大したがっている。
領土を拡大したくなるのは、どうしてだろう。
ヒトには、生活圏がある。この生活圏が侵されるコトを、ヒトは一番恐れる。
では、なぜ生活圏を侵すのか。これは、生活圏が明確に決まっているモノではないから。
チカラで取ろうが、お金で取ろうが、生活圏は、取ったモン勝ちというコトになる。
それで生活圏は奪い合いになり、侵されるコトになる。
とても華奢な上で、ヒトは生活している。それだけに、それを守る戦いが始まってしまう。
国と国同士、ヒトとヒト同士が、やり始める。最初は、生活権を守る為のモノ。
それが、戦いに勝利した段階で領土を奪い、生活圏を侵していく。昔からそれの繰り返し。
生活圏が華奢な上に存在しているコトが、全ての原因。奪い合い、侵し合う素養は最初から存在している。
その素養を持ちながら、侵さない、奪わない。それをしなければいけない。
それを探すコトが、ヒトとしての大きなテーマ。ヒトがしなければいけない、課題。
恥じればいい。してしまう素養のあるモノを、一番してはイケないコトと、恥じればいい。
自分たちの未来から、その道を捨てる。もし復活しても、すぐにその道を削除する。
それが出来れば、ヒトは大きな壁を越える。
人の大切なモノを侵さない、そんな存在にまで高まる。今は、まだまだそこまで及ばない。
今までも、ずーっと及ばない存在。その大きな壁を、乗り越えられるだろうか。
自分の中の大きな壁を、乗り越えるコトが出来るだろうか。
もしも生活圏を失っている人達がいたら、自分の生活圏を削って、そのヒトたちに生活圏を、作って上げるコトが出来るだろうか。
やるべきコトは沢山あり、いつでも自分に突きつけられる。楽な道ではなく、険しすぎる道。
それは全て自分に突きつけられる。自分が必要とする、生活圏とはなんだろう。他のヒトが必要とする、生活圏とは何だろう。
守りすぎるのがマズイ。全ては、持ちすぎる自分の中の心。せせこましい、貧乏性の自分。
自分が持ってイイのは最低限。他のヒトが持つべきも、最低限。
ヒトが、最低限以上の余剰を、持ってない人にあげるコトが出来れば、渡すコトが出来れば、この課題はクリアになる。
道のりは長い。まだそのスタートライン付近。ヒトが生まれて、何万年経つのに、まだスタートライン付近。ただ、ゴールは遙か彼方ではなく、自分の心の中。すぐ近くでとても遠い、自分の心の中にある。