きぼ
精度がいる。
大きくなるほど、精度がいる。
規模が大きくなるほど、精度が必要になる。
規模が小さければ、それほどの精度は要らない。
さて、どれほどの規模が必要だろうか。どれほどの規模のヒトを、相手にするのだろうか。
あまりに多くの人を、相手にしようとし過ぎているのかもしれない。
そこまで多くの人を、相手にしなくてもイイのかもしれない。
情報伝達手段が発達して、沢山のヒトを相手に出来るようになっている。それはとても規模の大きいモノ。
それだけに、それなりの精度も要求される。ただ、そこまで精度が求められるようになったのは、最近の話。
情報伝達の手段が、未発達だった頃には、それほど多くの人を相手にはしていなかった。
それだけに、それほどの精度は要らなかった。比べるのも、身近にあるモノだけで、小さな世界だけで成立していた。
確かに小さな世界だと、多少不便ではある。でも、それで成立していたし、その中でいろんなモノが、生まれてきた。
それほど精度は高くなくても良い。その小さな規模の中で、評価してくれるヒトがいれば、それで育っていける。
精度が低いながらも、昔は多様なモノが、育っていけた。
それがいつの間にやら、規模は大きくなり、よりイイものが登場して、他を駆逐するようになってしまった。
ある程度の精度がなければ、誕生するコトも出来ない。まるで戦国時代。
技術の進歩は、血の流れない戦国時代を作るカタチになった。
でも、果たしてそこまで、精度を求める必要があるだろうか?精度が低くても、イイのではないだろうか。
相手にする規模も、もっと小さくて良い。あまりに背伸びをしすぎで、無理があるのではないかと思う。
欲をかかなければ、小さい規模に通用するだけで、構わない。その中で、面白いモノを作っていく。
より自由な中で、大したコトのない面白いモノを作っていく。
おそらく情報で、脳が肥えてしまっているので、本当に大したコト無いと、思うかもしれない。それでいい。
たいしたコト無くてイイ。その中で少しでも、面白いと思えればいい。良いなと思えればいい。
あまり多くのモノを求めても、辛くなるだけ。小規模で、通用すればいい。大きい規模では通用しない。でもそれでいい。
そう思えれば、もっと楽しくなる。小規模だけで通用すればいい、そう言い切れれば、もっといろんなモノが生まれてこれる。
規模を大きくし過ぎる。もっと小さくて良い。ハードルを下げる。クラブ、サークル、身内。どんどん規模を小さくする。生まれやすくなる。もっと生まれやすくなければいけない。いろんなモノが、もっともっと。