りょう
消化できない。
多ければ、消化できない。
量が多ければ、消化できない。
ヒトは密に物事をしてしまう。この密が過ぎると、対象を疲れさせてしまう。
密は良いようで、疲れさせる。そこで単純化、簡略化を求められる。
密と、単純化、簡略化で、ヒトに伝わりやすくなっていく。ただ、この単純化、簡略化というのが、とても難しい。
単純化、簡略化に、正解はない。それだけに難しい。何を省略し、何を残すか。
全てを並べた方が、実は楽。密におさめた方が、楽。省略は、そのやり方でまるで変わってしまう。
簡略と、単純化、強調する所と、省略する所を、選択していく。無限の可能性の中から、選択していく。
その絶妙な選択が、実を結んだ時、とても相手に伝わりやすいモノになる。
量が丁度よくなり、消化しやすく出来る。
構成するモノの量は、多すぎても少なすぎても、伝わらない。
多すぎては疲れさせ、少なすぎても、補完しないといけなくなり、やはり疲れてしまう。
ヒトの好む量を、的確に用意できれば、とても表現が上手と言える。
密でありながら、抜く所も作り、余計に思えるモノも加える。その選択、選別、絶妙のブレンドで、ヒトに伝わりやすいモノが出来る。量と質、そして少しの遊び、それが欲しい。その組み合わせは無限、表現にゴールはないのかもしれない。