かんじょう
穴。
穴を埋める。
感情は穴を埋めてくれる。
脳は行動を想定して、永遠を作り出す。
その永遠は、現実によって崩れて大きな穴を空ける。
その穴を埋める為に、いろんな感情が用意されている。
ヒトは想像と、現実との両方の世界で生きている。
感情がなければ、ヒトは現実に囚われ、あまり発展的な行動をとれなくなる。
さらには、よりいっそうの努力というのもしなくなり、作り出すモノの質も上がらない。
さらには、ヒトを大切にするコトも、自分を大切にするコトもしなくなる。
感情というモノが出来たおかげで、より高度に、そしてより思いやりのある行動が、出来るようになった。
おそらくその時に必要なモノが、その段階で発明されていったように思う。
よりふさわしい名前が付けられ、言葉となって、感情という表現になった。
それからみんなで使うようになり、標準化していく。
標準化した段階で、想像と現実との穴は、方向付けられる。
なんとなくだったモノが、方向付けられて、処理されやすくなる。
なので、もしかすると、感情というモノはもっと沢山あるのかもしれない。一般的なモノが、今使われている。それだけかもしれない。
ヒトは感情により、また高度に成長していく。想像と現実の穴は、次を方向付け、推進力を生み出してくれる。ヒトはその穴に、巧みに名前を付け、方向付けを可能にした。それが感情。感情は、迷わせながらも、ヒトを導いていってくれる、とてもありがたい存在。