えすかれーしょん

せいさん

せいさん

来る。

いずれ来る。

いずれ、それまでのわだかまりを清算する時が来る。

自分の中にある、とても嫌な思い。くやしい思い。許せない、思い。

その全てを、清算して乗り越えていく。

まわりを見ればとても充分で、自分だけがあまりにも不足しているように思える。

もし本当にそうだったとしても、全て呑み込んで、乗り越えていく。

乗り越えていくと言うよりも、憐れむ。そういうモノと承知して、憐れんで許していく。

この世の中、未熟なモノの寄り合い所帯。嫌な思いをしても当然。

過去の嫌な思いも、ひとつひとつ思い出しながら、憐れんで許せばいい。

そんな時期が来る。

日々、楽しいコトがあり、嫌なコトがある。それはそういうモノ。

嫌なコトがあっても、すぐには抜け出せないかもしれない。それは当然。全行程は、もっと長い尺度の中にある。

2年や3年は、長い人生から見れば、ほんのわずか。とても嫌な思いをして、トラウマになったとしても、ほんのわずか。

それも、時間と経験を重ねて、いずれ許さなければいけない。

どんなコトでも、最後はどうせ許す。ならば、憎んでもしょうがない。

事実だけ受け止めて、みじめに生きていく。みじめも悪いモノじゃない。みじめでも生き続けた、自分をほめるべき。

そして、そんな自分も呑み込んで乗り越えた時、清算して許せたというコトになる。逃げたくなっても、いずれ向き合うコト。逃げるのは時間の無駄。

いろんなモノを受け入れながら、いろんなモノを許していく。派手ではなく、とても地味で、それだけに偉大な作業。

それはその思いからの卒業。憎んでいては、いつまでも卒業できない。いつまでもそこに縛られても、モッタイナイ。卒業して、自由になる為に、清算して許す作業を、少しずつでもやっていく必要がある。

-えすかれーしょん