しょうじゅん
自分の中ほど、ややこしい。
自分を別の自分にするのは、一番難しい。
自分の照準を変える。進むべき生き方、その方向性を変えるのは、一番難しい。
自分が今まで進んできた道。それなりに、正しいと思っている。
その正しいハズの自分を、軌道修正するなんて、まずは考えもしない。
世の中で一番動かしづらいのは、内奥の自分。
プライドは、自分で決めた自分の存在価値。
最初は、存在自体に価値があると思っている。存在自体に、自分の照準が合っている。
自分の存在を絶対的だと思うほど、他の存在をないがしろにする。
行動は横暴になり、いずれ破綻する。
プライドを存在に合わせてしまうと、まるで身勝手な行動になるだけ。照準を変える必要がある。
プライドは譲らない規範。自分の行動を戒める、自分で決める掟。
自分の行動には、自分が投影される。自分の行動から産み出されたモノも、ある意味自分となる。
この行動の質を上げる方向に、自分で照準を変更出来るようにしていく。
ともすると、すぐに存在の方に戻ろうとする照準を、いつでも行動の方にズラせるようにしたい。
プライドを行動に置いた場合、より高みに登り詰めようと、進み出す。
質の向上にゴールなどなく、ずっと探し続けるコトになる。そしてどんなコトがあっても、譲っていけないモノは譲らない。
譲った段階で、自分は自分ではなくなってしまう。
最初は皆、自分の存在の方にプライドの照準が合っている。これでは、何も向上しない。
照準を行動に合わせ、質を上げる道を進んでいく。
プライドを使えば、相手の行動の質を上げるコトも、不可能ではない。
相手を出来るだけ高みに置いて、その位置の人間の行動を示す。そうすれば、そこから外れる行動は、取りづらい。
自分の内奥にある、ややこしい自分を、自らで制御する。プライドをその為のより所にする。
照準を制御出来るように、自分をコントロール出来るように、そしてより高みを目指せるように、してみる。どんなコトにプライドを持ってもイイ。ただ、決めたら譲ってはイケない。譲った段階で自分ではなくなる。