すなつぶ
拾う。
拾われなければ、世に出てこない。
ヒトの才能は、砂つぶに過ぎない。拾って価値をつけられなければ、世に出られない。
拾うヒト次第。そしてその魅力をどれだけ輝かせるか、そこにかかっている。
まず拾われるかどうか。拾われなければ始まらない。
さらには、どんな才能を拾っていくかで、方向性が全然変わってくる。
他では拾われないモノかも知れない。誰も拾わない才能を集めるほど、独自性は出る。
拾ったら、その砂つぶをカタチにして、価値を作る。その演出力で、また違ったモノになる。
ヒトの才能は、個。個の段階では砂つぶ。一般の人には分からない。
通訳、解釈してくれる存在、育てて花を咲かせてくれる存在が、どうしても欲しい。
モノが溢れている時代。より魅力的に演出しなければ、埋もれてしまう。
状況に合わせ、空気を読み、未来を感じ、ヒトを知り、より魅力的に演出にする。
足りないモノは、その演出にあるような気がする。より魅力的にイメージをさせる。とても欲しくさせる。
すべて、拾う者。理解者、後援者にかかっている。
作り手としての才能ではない、かも知れない。とはいえ、世の中の方向性を決めてしまう、ハンドルのような存在。
能力も相当要る。他のヒトに何を言われても動じない、信念も欲しい。それを持っているヒトが、現代に一番足りないのかも知れない。
それで才能があったとしても、砂つぶのまま。世に出ずに消えているのかも知れない。
いろんな才能が、もっと沢山あるはず。もっと魅力的に、もっと強く欲しいと思わせるコトが出来るハズ。
才能を拾う理解者。それをカタチにして、魅力的にする存在が、足りない。その存在がなければ、どんな才能も砂つぶのまま。