みうしなう
何がある。
その先に何があるのか。
その先を知らなければ、見失う。
見失った人間は、不安になりその場を逃げたくなる。
仕分けの現場でも、それが垣間見られる。かなり強い権限と決断を持ちながら、なぜか歯切れが悪い。
最終的には、見直しで相手に渡してしまう。見直しなら、そんなダメな形の中にいる人間に、渡してはイケナイ。
それを渡してしまうと言うのは、その先を見失っているからだろうと思う。
知ってしまえばそれほどのコトではないのだろうが、知らなければ真っ暗な闇と同じ。とても不安に陥る。
一度経験してしまえばいい。自分たちで、作ってしまえばいい。
公益法人でも、独立行政法人でも、自分たちで作ればいい。やり方はどうしよう。
その公益法人がどうやっているか、参考にしたくなるかもしれない。でも、参考にする必要は全くない。
自分たちでゼロから作ってみる。どうすればいいかなど、答えは決まってなどいない。全て手探りが基本。
一番いいカタチを目指しけばいい。あるべき姿、それを探していけばいい。その為には、何が必要か。
絶対に必要なのは、目的。何の為にあるのか。目的が無いモノ弱いモノは、話にならない。
目的を柱にする。そしてその目的を達成する為に、どんなカタチが良いのか、あれやこれや考えていく。
それが方法論になる。つまりやり方になり、その公益法人や、独立行政法人のカタチになる。
慣れてしまえば、とても簡単なコト。自分たちでそれを作って、現状と比べればいい。
現状は、よく考えられて作られているとは限らない。さらには、無駄なモノも入っているかも知れない。
自分たちで作っていれば、そのひとつひとつが手に取るように分かる。給料体型も、シッカリと握っておくコトが重要。
それが出来ていれば、相手に渡さなくてもイイ。自分たちで、作り替えると言うコトでいい。
問題がない法人ほど、作り替えても、さほど現状と変わらないというコトになる。
確かに、闇の中を進むのは怖いかも知れない。もしかしたら、それが無駄になるかも知れない。
そんなコトを思いながらでは、確かに辿り着くまで時間はかかる。
未知の世界は、全て闇。分かってしまえば、闇ではないのでたやすい。
ただ、闇は永遠を感じさせる。答えがそこにあるという、保障もない。まともな人間にはムリか。それを求めるのは酷か。
やはり、世捨て人的な人間でなければ、闇の中からに潜って、答えを見つけ出すコトは無理かも知れない。
そうすると、それをしてきた私は、それなりに役に立つ存在かも知れない。闇に潜って、迷ってきた。
沢山の答えを見つけてきた。見失いはしない。クッキリと見えている。他のヒトは、出来ないのかもしれない。
見えている人間にとっては、たやすいコトも。ほんのわずかで辿り着く距離も、永遠に感じてたじろいでいる。ほんのわずかなコトは、いつまで永遠の闇なのだろう。