かたがわり
背負い込む。
企業の借金を、背負い込んでいく。
従業員が、働いている企業の借金を、肩代わりしてみる。
もちろん、余力のある者だけでイイ。借金を背負い込んで、働いている会社の株も持つ。
従来は経営者にばかり、負担がかかっていた。
そして従業員はコストだと、されてきた。これは大いに間違っている。従業員はコストではない。
ただ、経営者と従業員が敵対している状態では、それも仕方がない。
敵対する必要など、あるのだろうか?いや、まるでその必要はない。敵対してしまうのは、やり方が悪いだけ。
従業員が、自分の会社の借金や株を持つコトによって、経営者側になる。
それによって、民主企業が生まれる。従来は、支配企業と言える。
その支配者である経営者側と、従業員の集まりである、労働組合との戦いの歴史。
ただ、この労働組合も、どんどん弱体化している。これは労働組合が、時代にそぐわなくなったという証拠。
もう企業と従業員が、敵対する時代ではない。
とすると、どうなるか。企業が出た利益を、従業員に分配する。そのお金で従業員が、その企業の借金や株を持つようにする。
こうすれば、企業の負担は軽減され、従業員の資産も増すコトになる。
現在の企業は、利益が出た場合、内部留保や、他の企業の株を持とうとしてしまう。
このやり方では、お金が必要な時、他の企業の株を売ればいいように思うが、そういう状況の時は、他もお金が必要で売りが先行して、株が下がってしまっているコトが多い。
せっかくのお金を、他の企業の株に換えてしまったが為に、必要な時に目減りした現金化しか出来なくなる。
さらにその時には、自分の企業の株も下がっているかもしれない。途端に、倒産の危機にもなりかねない。
これを防ぐタメには、従業員に株を持ってもらうコト。従業員がお金が必要な時は、バラバラで時期がズレている。
株式市場に振り回されるという、心配は少なくなる。
というコトは、安定した経営が可能になる。より強い経済が出来上がるかも知れない。
従業員も、経営者側に立って、ともに企業を運営していく。様々な意見や、アイディアを出し合って、困難を乗り越えていく。
それこそが民主的な企業。より強固な企業になりうる。
従業員が、借金と株を背負って、経営側になっていく。そうすればより強く、安定した企業が誕生する。支配ではなく、民主的企業で未来を支えていける。