しまう
待っている。
次までの間、待っている。
モノは、使った後、しまわれる。次に使われるまでの間、眠るコトになる。
このしまわれる時の状態を、考えて造られている製品と、そうでないモノがある。
モノは、使いたい時にすぐに使えて、使わない時には、コンパクトになって欲しいと思う。
しまっている間、埃にならないように、それなりの入れモノに収まる必要がある。
この入れモノも、出来れば重ねられるような、平らなモノであって欲しい。
平らであれば、他のしまうモノを重ねたり、並べたり出来る。しまった状態が、とてもコンパクトで安定している。
そういう製品ばかりならばいいのだが、実際の所、ほとんどは使うコトだけで、しまうコトをおろそかにしている。
大半の家は、狭く、収納に困っているハズ。ならば、しまうコトまで考えてある製品というのは、本当は誰もが欲しいハズ。
その筈が、しまうコトまで考えて作られている製品は、圧倒的に少ない。
これでは、どうしても、ゴチャッとなってしまう。むろん、収納の達人と呼ばれるようなヒトは、キッチリとそういうモノを自作してしまうのだろうけれど、なかなかそれは難しい。
出来るならば、製品として世に出る時に、すでにしまわれるコトに対応して欲しい。
その方が、部屋の中がコンパクトに収まり、安定もする。スペースが広くとれる。
スペースがあれば、消費の妨げとなる問題の一つが、解決する。それは、置き場所。
結局買っても、置き場所に困るというコトは、よく聞く話。やはりコンパクトに、安定してしまえる方向性は、絶対に必要。
ほぼ商品と同じ平らな入れモノで、中身が分かり、取り出しやすくもある。重ねられて、省スペースになる。
そんなしまうコトまで考えられた、商品やその入れモノが、もっと世に出てきても良い。
売っている時用と、その中にしまう用のパッケージがあってもイイ。
現代の商品は、しまう所まで考えられている商品は、少なすぎる。もっと、多く。そしてもっと便利に。その為にしまい易い商品を、熱望して止まない。