じゅんばん
どうでもいい。
そんなモノ、どうでもいい。
順番など、どうでもいい。そうは思うが、世の中どうやら違うらしい。
順番に、こだわるヒトがいる。全てが順番どうりだと、思うヒトがいる。
年功序列を見れば、確かに順番。その行列にいれば、一つずつ前に進む。
もしも、その流れとはべつに、そのポジションを確保すると、順番抜かしという風に、思うヒトがいるらしい。
いや、本当に順番であるなら、それは順番抜かし。
ただ、世の中順番ではない。その順番という考えは、どこから来てしまうのだろう。
たとえば海。そう荒海。そこに向かっていく漁師が居るとする。
漁師は、荒れ狂う波の中を、自分の責任で突き進んでいく。そこに答えなど無く、その場その場で見つけていく。
自分で答えを見つけようとするモノには、対象となる相手しか見えない。それしか重要なモノはいない。
ところが、ヒトにくっついていく、追従型の人間になると、話は違う。
荒海であれ、どこであれ、ヒトにくっついていくだけ。荒海は、その人間には見えていない。
見えているのは、人のおしりだけ。この追従型の人間が重要視するのは、荒海ではなく前を行くヒト。
対象は、ヒトになる。そして、一番大事なのが、自分のポジション。ヒトの中での、自分のポジションになる。
順番はそれで、意識される。追従型のヒトは、順番を気にする。
世の中の全てが、順番と言っていい。どこにいようと、その場所との戦いはない。ただただ、自分のポジションの確保。そればかりになる。
追従型は、基本的には当たり障りのない性質だが、順番を抜かされると、途端に腹を立てる。
この世は、自分で戦う人間と、ヒトについて行く人間に分かれる。
戦う人間が見ているのは、対象になるモノだけ。ヒトについて行く人間が見ているのは、自分のポジションだけ。
おとなしいからといって、油断してはイケナイ。戦わない人間は、ポジションだけを気にしている。
厄介だが、ポジションを確保して、対応しておいた方がイイ。突然怒り出したり、不満を溜めたりしている。
いろんなヒトがいて、見ているモノが違う。戦う人間と、ついてく人間。とても面倒くさい。しょうがない、それがヒト。いろいろ気を病む。