えすかれーしょん

だめなところ

だめなところ

触れられたくないモノ。

心の中の、触れられたくないモノ。

子供の頃の自分と、現在の自分は違う。

子供の頃の自分を知っているヒトに、今の自分をあまり知られたくない。そして、今の自分を知っているヒトには、子供の頃の自分もあまり知られたくない、そう思ってしまう。

これは、どういう感覚からくるのだろう。なぜこんな感覚になってしまうのだろう。

自分の中に、ダイブしてみる。

それは、感覚的には恥ずかしいに近い。そして面倒くさいというのもある。何が面倒くさいのだろう。

おそらく説明。いちいちヒトに子供の頃とは違うそのいきさつを、説明しなければいけない。それを面倒くさがっているように思う。

さらには、それに対する評価。これはヒトによって違う。それがとてもイヤで、しょうがないという感覚になる。

他のヒトはどうか分からない。全くの私事だが、私はそういう感覚になってしまう。

それで触れられたくない、と拒絶し出す。

どうも、ヒトは訊きたがる。距離を近づけようとするほど、とても訊きたがる。それはなぜだろうか。

何も訊かずにヒトとは、つきあえないのだろうか。なにを、確認しようとしているのだろう。

もしかすると、ヒトも怖いのかもしれない。安心が欲しいのかもしれない。

そのヒトのダメな所を見て、ヒトは安心出来るのかもしれない。

みんな実はとても怖い。そう思うとシックリくる。とすると、自分のダメな所を見せれば、ヒトは安心する。

立派なヒト過ぎると、仲良くなりづらい。ダメな所を見せてくれれば、親しみがわく。

どうやら、ダメな所を見せてた方がイイ。もしかするとバカにされるかもしれない。

それはその人が自分を追い込んでいるから。周りや、社会がその人を追い込んでいるから。

であるなら、なおさら自分のダメな所を見せて行く、見せ続けていく必要がある。

みんな肩肘張って生きている。それで緊張して、強ばっている。

とても難しいが、少しずつでも試してみようと思う。みんながみんな怖がっている。

ならばそれを解く為に、自分がダメな所を見せる。触れられたくはないが、みんな怖がってると分かれば、出来そうな気がする。

安心してイイ。ダメな所で、仲良くなれる。ひっくるめて自分。そして人もそう。とくに現代は追い詰められ、追い詰めている。率先して、ダメな所を、少しずつでイイので、見せて行こうと思う。

-えすかれーしょん