はん
身勝手になる。
無責任では、身勝手になってしまう。
匿名性が高いほど、特定が困難。
不透明な闇の中なら、ナニをしてもバレない。その状態で、ヒトはとても身勝手に振る舞う。
ネットの世界は匿名性が高い。それだけに、身勝手に振る舞うヒトも、とても多くなる。
もちろんごく一部だろうし、すべてにおいてではなく、使い分けもしているとも思う。
とはいえ、身勝手で人を傷つける行為に繋がっているのも事実。
そこで、声も一緒に記憶させたらと思う。
声というのは、そのヒト独自のモノ。であるにもかかわらず、声だけでどの人かを特定しようとすれば、それはほとんど不可能に近い。
つまりは、半匿名、半責任にするコトが出来る。
自分の声も記憶されるので、あまり身勝手には振る舞えない。それを見るヒトへの気遣いも、今以上に必要になる。
匿名性が高い現在のネットに比べ、半匿名であれば、ヒトとの距離も縮まっていく。
通信速度も日々増大し、記憶装置も大容量のモノが、安価になっていっている。
声を記憶するだけならば、不可能ではないように思う。
さらに音声認識の技術も進み、声を文字にも出来る。誤変換は、手動で直せば問題はない。
文字を読んで、声でも聴く。文字と違い、声はそのヒトの感情、想い、熱、そしてそのヒト自体も表す。
性別、おおよその年代、それは声に表れる。文字と違って、その人が表れやすくなる。
むろん、声を出となると、なんらかの不具合が出る場合も考えられる。その場合に限り、文字だけでも構わないコトとしたい。
ネットの世界では、文字情報のあとは、映像情報の時代がくるように思われている。
確かにそうかもしれない。ただ、その間に声情報の時代が必要な気がする。
声による、半匿名で半責任の世界。そして、声とそれを文字にしたモノによる、新たな交流。
声を文字にする段階を踏めば、ヒトを冷静にもしてくれる。自分の声は、恥ずかしくてそれだけに、表現にもブレーキがかかってくる。
現在のネットは、すこし乱暴すぎるのかもしれない。そして、人肌というモノが感じないような気がする。
声が記憶されるようになれば、冷静に、そしてヒトを感じるようになれると思う。
自分たちが送る、半匿名で、半責任の、声のメッセージ。これを見ている誰かで、それを可能にする能力のあるヒトがいたら、是非カタチにして欲しいと願う。はやく声のネットというのを、見て、感じてみたい。