えすかれーしょん

うた

うた

開かれている。

非日常が、そこここに開かれている。

歌やダンスは、日常の中に入り込んでいる、非日常の世界。

ほぼ垣根無く、自然に日常から非日常に流れて行く。

お笑いや、芸術なども、非日常に誘ってくれる。日常と、非日常の間で、ヒトは生きている。

日常だけでは、行き詰まってしまう。囚われてループを続け、ナニも進まない。

そこで非日常に入り、脳の中をそれで満たす。その脳の中身を、すべて消すとすべてがリセット出来る。

白紙で冷静になれば、解決策も見つかる。選択肢が広がって、ループの狭い世界では見えてこなかった道も、見つかってくる。

それで、非日常の世界を必要としている。この日常で狭くなった可能性を、洗い流す為に非日常をヒトは求める。

歌や芸術は、別世界に自然に入り込む為のトビラと言っていい。

ヒトはそのトビラをいくつも持っている。そのトビラは、さらに増えていく。

日常の行き詰まりも、頻繁に起こるので、当然と言えば当然かもしれない。

リスタートを切る為に、非日常のトビラは用意される。

いつまでも、非日常にはいられない。あくまで、日常でふたたび歩き出す為の、非日常。

非日常にドップリと浸かりながら、また歩き出していく。それの繰り返し。日常と非日常を持てるのは、とても豊かで恵まれているのかもしれない。

-えすかれーしょん