じゃくたい
恐怖でしか、止まらない。
恐怖がないと、欲望は止まらない。
アメリカの軍事力は強大。その恐怖は、よこしまな侵略という欲望を、押さえ込んでくれる。
圧倒的なチカラによって、平和が保たれている。
これは家康がやった、地方の弱体化と同じ。参勤交代でお金を使わせ弱体化する。そして目付を配置して、支配をしていく。
地方の弱体化によって、江戸は300年も平和を続けるコトが出来た。
圧倒的な力の差というのは、必要なのかもしれない。
もちろんアメリカは、お金を使わせての弱体化などしていない。ただ、軍事力の圧倒的な差という面では、同じと思う。
ヒトの領土拡大の欲望というのは、凄まじい。それを抑える為には、仕方がないのかもしれない。
圧倒的な差によって、恐怖を与えて、戦う気を失せさせるのが、一番平和的なのかもしれない。
恐怖を与えないと、ヒトの侵略の欲望を止めるコトが出来ない。この人の侵略欲とは何だろう。
この侵略欲、もちろん相手のコトなど一切考えない、身勝手なモノ。
それだけに、一番自分の身がカワイイ。もしくは、自分の虚栄心を一番大切に考えている。
とすると、負ければ全てを失う。自分の身も、虚栄心も満たすコトは出来ない。
圧倒的な力の差を見せつけられるというコトは、負けのイメージしか浮かばないというコト。
欲望は、思い通りになるというイメージの中で、成り立っている。思い通りにならないコトが分かれば、欲望も怖じ気づく。
ヒトは基本的にとても身勝手。とくに、チカラに溺れた者は、物事がまるで見えなくなっている。
圧倒的なチカラで、恐怖させるやり方は、仕方がないのかもしれない。まだヒトは、その中にいるのかもしれない。
もしヒトがそこから抜け出せる方法があるとすれば、それは欲望をみんなが知るコト。
そして欲望に溺れて、他人を考えずに、侵略欲に走るのを知るコト。昔からそれをくり返してきた。
その事実を認識して、よくある間違いとして、留めるコト。
それが出来ないのであれば、今の段階で恐怖によって縛るのが、一番平和的。
もちろん、バランスが崩れれば、一気に危険な状態に走るコトも、覚悟しなければならない。
今は分かれ道。チカラの制圧か、それ以外のやり方か。どちらにしろ、平和にはしっかりとした土台がいる。それは実は、一人ひとりの心の中にある。