えすかれーしょん

てき

てき

ほぼ無い。

殺し合いというのは、今の時代ほぼ無い。

それでも敵というモノは、存在する。ヒトにとって、敵とは何だろうか。

敵というモノが、まったくいなくなると、世の中はとてもつまらなくなる。

敵がいなければ勝ち負けという概念も、消えてしまう。

勝ち負けが無くなれば、とても穏やかでイイのだが、穏やかすぎて退屈になってしまう。

危機感が無くて、ナニもせずとも済んでしまうようになる。

危機感が無いと、ナニもしなくなり、堕落しだす。

堕落しない為には、敵という存在は必要になる。敵を作るコトによって、危機感を浴び続けられる。

敵は、堕落しない為だけに、いつでも必要と言える。

天敵という言葉あるように、本来敵は、自分を食す存在。現在、ヒトを食して生息する動物は、存在しない。

その意味では、ヒトには敵がいない。ただ、ヒト同士では奪い合いをよくする。

ヒトの敵はヒト。ヒト同士で殺し合い、ヒト同士で奪い合う。ずっとヒトはそれをくり返してきた。

現在は、やっとその殺し合いのループから、抜けようとしている。予断はまだ許さないが、かなり殺し合いは少なくなっている。

それでも敵という概念は、必要になる。殺し合いでも奪い合いも含まない、敵の存在。

すぐに堕落してしまうヒトのタメに、危機感を生む敵の存在、それはどうしても必要。堕落しない目的で、殺すコトのない、奪うコトのない、そんな敵の存在。

-えすかれーしょん