みせ
並んでいる。
商品が並んでいる。
ズラリと商品を取りそろえて、並べている、それがお店。
ネット上では、商品は並べるコトはない。それぞれに点在していて、それが無数の要素の糸で繋がっている。
お店では、実際に手に取ったり、その商品を立体的にとらえて、選ぶコトが出来る。
細かな情報や、感覚もよく分かる。
ネットの場合は、とても不自由で、大半の場合は商品が届くまで、気が抜けない。
どうやら、現物を見てから買いたい商品は、お店の方が有利な気がする。
では、映像や音声の、情報の商品はどうだろう。
商品自体が、もともと立体物とは言えないモノ。さらに、個としてのバラツキはとても少ない。
手にとって確認しなくても、だいたいのコトは分かるし。手に取ったとしても、DVDなどの中身を、知るコトは不可能と言える。
映像や音声の、情報商品はネットの方が俄然有利と言える。
お店自体は無くなるコトはない。とはいえ、個のバラツキの少ない情報商品を並べている所は、かなり厳しい。
細かい文字まで見て確認出来るとか、購入してすぐに手に入れるコトが出来るという、とても弱い優位性しかそこにはない。
そのまま行けば、いずれ駆逐されて消えてしまうと思う。
お店とは何だろう。
メーカーから、お客さんの手に届くまでの、一時的な預かり所だろうか。
それだけであるならば、ネットの方がそれに適している。必要な分を、必要なだけ届けるコトが出来る。店頭に並べるなど、ただの無駄な行為にも、感じられてしまう。
お店が途中の段階と考えれば、ただのムダと指摘されても、言葉を返しづらい。
お店は、お客さんに沢山のコトを提案していかないと、生き残れない。
並べて待っているだけでは、ネットに駆逐されてしまう。
お店がお店である為には、生活のスタイルを提案して欲しい。しかも立体的な空間をフルに利用して、様々にアプローチする必要がある。
お店も状況に合わせて、変わらなくてはイケない。大きな変化の時かもしれない。どう変わっていくのか。変われずに消えてしまうのか。それはとても注目していきたい所。