こかつ
残りは少なくなる。
良いモノを出し続ければ、残りは少なくなる。
良い物は、枯渇していく。
それでもなお、良いモノを出そうとすれば、どうなるだろう。
追い詰められていく。それでも出ない。出さないとイケない。出なくて妥協する時もある。
自分に対しての後ろめたさを感じながら、妥協する。もうすでに出尽くした。その領域で、さらに自分を追い詰める。
それに押し出されて、次の領域に入る。それは、アドリブの領域。
自分を追い詰めるコトを続けていると、出てくる思いもよらぬモノ。
その領域がある。枯渇の先に、それでもまだ追い求めていくと、自分のチカラを超える領域が出てくる。
もちろんそこは、苦しみしかない。ただ、自分でも驚くようなモノが、出てきてくれる。
なんなんだこれはと思うモノが、出てくる。それがとても楽しい。もう無いハズなのに、出てくる。
とても不思議な領域。自分を超える、自分から完全に引き離された、未知の領域。
何が出てくるのか、まるで分からない。出てきてくれるかもわからない。
追い詰められる所まで、自分を追い込む。ヤル事はそれだけ。あとは、出てくれるまで、もがくだけ。
すぐ出てくれるコトもあれば、出ない時もある。
それでもその領域を知ってしまった者は、追い求めないわけにはいかない。それほど、出てくるモノはすごすぎる。
良いモノを出し続けて、枯渇させて、なおも求め続ける者だけが、辿り着く領域。
アドリブの領域。アドリブだけに、その時次第。うまく出てくるかは、誰にもわからない。枯渇の先に、次の領域がある。それを求めていく。究極のその領域を。