みうしなう
近い所だけでは、見えない。
遠い所だけでも、見失う。
目先にあるモノと、冷静に全体像を見るコト。両方ないと、見失う。
ただ、両方見えていたとして、どちらを選べばいいのか、それは非常に難しい。
どこに、落としどころを定めるか、わかるほどに難しい。
冷静な判断の下、全体を見渡した上での行動がいいように思うが、何か気にかかる。
それを答えとするだけでは、足りない気がする。
相手のいるコト。そのヒトたちに、伝わらなければ意味がない。
正しい答えだったとしても、伝わらなければズレが生じる。
ヒトは沢山間違え、間違え続けている。もしかすると、その間違えの居場所も作らないと、キュウクツになるのかもしれない。
正しいばかりを追い求めて、間違いを追い出すだけでは、そぐわないモノの押しつけになるだけかもしれない。
たくさんの間違いが、そこに居るコトを前提としたい。その上で、どう振る舞おうか。
主体性は、相手に渡す。自分が主体性を奪えば、相手はフリをしてくれるかもしれないが、結局伝わらない。それでは、目的は果たせない。
いや、わかってもらおうとすること自体、おこがましくて違和感を感じないと、イケないのかもしれない。
たとえ間違いであったとしても、それは軸になっている。軸を変えるコトは、相当に難しい。
全体像は、そのバラバラの軸の確認。そして、その先の自分の行動のプログラム。
プログラムが、軸には勝てない。バラバラの軸を動かすには、納得してもらうしかない。
納得には、説明が要る。ただ、説明を長々と、相手が聴いてくれるかの保証はない。
出来れば一言。一言だけで、説明が足りるような言葉を探したい。
相手に伝える。軸を動かすとなると、とても難しい。探す必要がある。納得を得られる、その一言を。
ドッカリとバラバラの軸達が、共存する世界。とても厄介。それだけに、探し出したい。軸を揺らがせる、一言を。