えすかれーしょん

とくべつ

とくべつ

特別が、少なすぎる。

もっと特別を、作らなければイケない。

豊かになるほどに、ありきたりが増えていく。

最初特別だったとしても、すぐにありきたりになってしまう。

特別にしてしまうと、数をこなせない。数をこなす為には、ありきたりという安っぽい存在に、落とす必要がある。

これで大量な流通が生まれて、隅から隅まで行き渡るようになる。

実質的に、とても豊かになっている。ただ、みんなそれに気づかない。ありきたりに囲まれて、豊かさは感じられない。

さらにそれは、犠牲を伴うモノとも気づかない。

特別なモノ達を、ありきたりと言うとても安いモノにしてしまっている上でのコトと、気づかない。

昔は、とても狭い世界で生きていた。それが情報の発達とともに、行動できる世界はとても広がっている。

どんどん情報を欲しがり、その一つ一つの価値は、安っぽくなっていく。

多ければ浅く、そして安くなる。多いほどに、材料が増えてイイのだが、一つ一つはおろそかになる。

おろそかな状態が、ありきたり。ありきたりばかりで、価値が無いモノに囲まれている。

本当は価値があるのに、それは通り過ぎている。世界が広がった今こそ、もう一度一つ一つを見直したい。

一つ一つの特別を、取り戻したい。広い世界を知ったからこそ、その一つ一つの価値も分かるハズ。

ありきたりをもう一度見つめ直して、特別なモノにしたい。それで価値あるモノに囲まれるコトが出来る。それで本当に、実感できる豊かさを、手に入れられる。

-えすかれーしょん